阪神・矢野監督、藤浪続投理由は「13連戦ということも考えて」次回登板は「分からん」

5回、11失点で降板した阪神・藤浪。矢野監督(中央左)はベンチで厳しい表情を見せる=甲子園(撮影・山口登)
試合終了し藤浪(左)はグラウンドに一礼し引き揚げる(撮影・山口登)
5回、11失点で途中降板した阪神・藤浪はベンチでうなだれる=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神2-11巨人」(5日、甲子園球場)

 阪神・藤浪晋太郎投手の次回登板について、試合後の矢野監督は「それは分からんけど」と、明言しなかった。3回までに打者一巡の猛攻を浴びるなど、7失点と苦しむ中で続投させた経緯については、「13連戦ということも考えて」と説明。チームは13連戦の5戦目。今後のタイトな日程も考慮し、続投させたという。

 先発した藤浪はこの日、4回2/3を9安打、自己ワーストの11失点で降板。球団史上でも、1人の投手による11失点はワーストの記録となった。藤浪は今季、ここまで7試合の登板で1勝5敗、防御率5・27。打線の援護に恵まれない試合もあったが、4回2/3を投げ、KOされた前回8月29日の広島戦(マツダ)に続き、登板2戦連続で5回を持たなかった。

 「大事な4連戦で勝たなければいけない試合でしたが、崩れてチームに迷惑を掛けてしまい、申し訳ないです」

 試合前に降った大雨の影響で、1時間2分と大幅に遅れて試合開始。初回こそ三者凡退に抑えたが二回、2本の二塁打などで2点を失うと、続く三回だ。先頭の坂本に左前打を浴びると、1死を挟んで亀井にも中前打を浴びた。試合開始前に降った雨の影響で、この打球が芝生で弾んでイレギュラー。一走・坂本に三塁まで進まれた。

 記録は中堅・近本の失策となった。チームとしても両リーグワーストの48個目の失策。ミスも響き、続く岡本にはストレートの四球を与え、1死満塁。丸にもストライクが入らず、3-1から押し出し四球を与えた。

 続くウィーラーには、直球を狙い打たれて左前適時打で2点を失う。さらに大城にも中前適時打、続く吉川にも左前適時打を許した。ストライク、ボールで厳しい判定もあったがこの回、打者一巡の猛攻を浴び、三回までに計7失点。

 それでも三回裏の打席に立ち、続投。五回には、2死二塁から、投手の今村に四球を与える。続く坂本にも四球で、2死満塁。続く松原を二ゴロに抑えたが、この打球を二塁・小幡が一塁に悪送球。この日、チーム2つめ目の失策で2者が生還した。さらに亀井にも中前適時打を浴びたところで、ようやく矢野監督が交代を告げた。

 この4連戦中に自力優勝の可能性が、消滅することはない。ただ、首位巨人とのゲーム差は6・5。逆転優勝に望みをつなぐため、負けられない戦いが続いている。

 藤浪は2016年4月5日(東京ドーム)以来、1614日ぶりの巨人戦勝利、2017年4月27日のDeNA戦以来、実に1227日ぶりの甲子園での勝利を目指すマウンドだった。大量11点のビハインドを許して無念のKO降板となっていた。

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