【佐藤義則氏の眼】阪神・秋山 監督が星野さん、投手コーチが私ならカミナリ覚悟

 「ヤクルト4-2阪神」(23日、神宮球場)

 阪神・秋山は6回2失点。私が声を掛けるなら「ナイスピッチング」となるだろう。ただ、監督が星野さんで、投手コーチが私なら、星野監督のカミナリを覚悟するかもしれない。

 ヤクルトの2点目。相手ピッチャーの小川に勝ち越しタイムリーされた場面だ。二回2死一、二塁。カウント2-2から、外角低めを狙った直球系のボールが少しシュート回転して、高めに浮いた。

 前提として、投手は打撃練習をしない。したとしても、短い時間に限られる。となればあそこで、小川が打てるのは直球系しかないだろう。

 秋山が要求通り、アウトローに投げ切れていればもちろん、空振りか凡打の確率が高い。しかし、少し甘くなれば、たまたまでもヒットの確率が生まれてくる。万全を期すなら、ストライクゾーンへの変化球だ。

 ピッチャーに打たれるというのは、打力が低い分、もったいない上に、打ったピッチャーとしてはその後、気分よく投げる。だから絶対に避けたいし、こういうヒットを許すと投手コーチ含めて“カミナリ”の対象になってしまう。

 もう一つ。この回は無死一塁から山崎の右前打でピンチが広がった。この右前打の前、ヤクルトベンチはヒットエンドランのサインを出していた。それだけ、走者を進めたい、つまり左打者の山崎は引っ張りを狙うところだ。

 結果として低めのカットボールを右前打されたのだが、引っ張りを狙う打者に内角の変化球を投げるのであれば、高めがセオリー。ファウルか、ポップフライになる確率が高いからだ。

 投げた本人としては、コントロールミスではないかもしれないが「何でも低め」が正解ではないことも、覚えていってほしい。

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