阪神が今季初の4位浮上!矢野監督の采配ズバリ “天敵”大野雄を攻略

 3回、糸原の内野安打で三塁・溝脇が悪送球(撮影・飯室逸平)
 3回、右中間へ2点適時二塁打を放つサンズ(撮影・田中太一)
 3回、サンズが適時二塁打を放ちベンチの矢野監督(左)は手を挙げ喜ぶ(撮影・山口登)
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 「阪神4-1中日」(17日、甲子園球場)

 阪神が中日に競り勝ち、今季初めて4位に浮上した。矢野燿大監督の積極タクトが奏功し、8試合ぶりに組み替えた打線が機能した。天敵・大野雄を攻略し、連勝。先発の青柳がリーグトップタイの3勝目で、5カード連続の初戦勝利を飾った。

 試合は三回、中日のミスにも助けられ、阪神が先制点を奪った。先頭の木浪が、二塁前のボテボテのゴロで一塁にヘッドスライディング。必死のプレーで内野安打を奪うと、青柳がきっちり送りバントを決めて1死二塁を作った。続く糸井はストレートの四球を選んで一、二塁。糸原に打席が回った。

 2ストライクからの3球目、バットの先に当たった打球が幸いし、三塁線に転がるボテボテの打球に。処理を焦った三塁・溝脇が一塁に悪送球し、内野安打と失策で先制点を奪った。これに大野雄も気落ちしたのか、続くサンズは右中間に2点適時二塁打を放った。

 「打ったのはツーシーム。得点圏にランナーがいたし、最低でも外野まで飛ばすことのできるボールを待っていた。結果的に2人ともホームに帰すことができて良かったね」

 大野雄には昨年9月14日の対戦でノーヒットノーランを喫するなど、6試合の対戦で0勝3敗。防御率1・35に抑えられていた。左腕からは実に23イニングぶりの得点となった。

 投げては先発の青柳が危なげない投球。四回、ビシエドに右翼越えソロを浴びたが、最少失点で役目を終えた。7回を投げて4安打1失点。防御率1・50と安定感が光る。八回を岩崎、九回をスアレスとつなぎ、リードを守った。スアレスは登板4戦連続のセーブで、4セーブ目。

 この日は、近本を今季初めてスタメンから外し、「1番・右翼」に糸井、「3番・左翼」にサンズを起用。「7番・中堅」で、陽川を今季初めてスタメンに送るなど、矢野監督は積極的に動いた。サンズが貴重な2点適時打を放つと七回、代走で出場した近本が、リーグトップ7個目の盗塁で好機を拡大。糸原の左前適時打を導いた。指揮官の采配もズバり的中の勝利となった。

 これで甲子園に戻って6勝2敗。開幕から苦しんできたチームが、徐々に息を吹き返してきた。18日の第2戦は西勇が先発する予定。エースの力投で3連勝、5カード連続の勝ち越しを決めたい。

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