阪神・近本 猛打賞3打点!1犠打1四球1盗塁 チーム快勝15安打9得点

 4回、大瀬良(手前)から2点打を放つ近本
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 「広島3-9阪神」(4日、マツダスタジアム)

 阪神がいずれも今季最多となる15安打9得点で快勝した。悩めるリードオフマン、近本光司外野手(25)が3安打3打点で今季初の猛打賞。試合が雨天中止となった前日に福留から助言を受け、即結果へとつなげた。復調気配の1番打者が打線をけん引し、チームは連敗を4で止めた。

 チームの危機を救い、自らの心も救った。手を差し伸べてくれた大先輩に、近本が感謝を伝える今季初の猛打賞。自身の打撃復調だけでなく、チームの連敗も4で止まり、自然と笑みがこぼれた。

 徐々に取り戻した自分らしさ。「粘れた後にしっかり出れたというのがよかったと思います」。初回、先頭で打席に立つと広島先発の大瀬良に追い込まれてから4球ファウルで粘った。9球目、低めのカットボールを上から叩きつけて右腕の頭上へ。打球は二遊間に高く弾んでマルテの2ランへとつながる内野安打となった。

 息を吹き返した打棒。二回1死一、三塁で迎えた第2打席では犠飛で追加点を挙げた。

 勢いは止まらない。3点リードの四回2死二、三塁。次は大瀬良が投じた内角高め150キロ直球を力強く引っ張り、右前に運んだ。この打席前まで得点圏は9打数無安打。13打席目でようやく勝負強さを発揮した。

 七回にも左前打を放ち、今季初の猛打賞。「勝利につながったという点で、チームにいい流れを持っていきたいと思うので、そういう点では、しっかり勝てたというのがよかったと思います」。先頭打者として2度出塁し、得点に4度絡むなど試合の流れをつくった。

 不安を払しょくした。開幕から不振に苦しみ、試合前までの打率は・149。雨天中止となった3日の練習では福留に助言を求めた。必死に探した長いトンネルからの脱出口。「技術ってそんなに変わらないと思うんですけど、気持ちで動き方も変わると思う。昨日の練習がよかったのかなと思います」と確かな手応えを得た。

 シーズン開幕前。周囲から口癖のように問われたのは“2年目のジンクス”について。だが、本人は全く意識していなかった。「僕が来年打てなかったら、『2年目のジンクス』って書いていいですよ」と自らにプレッシャーをかけてシーズンに臨んだ。

 若虎の躍動とともに今季最多の15安打9得点と目覚めた猛虎打線。切り込み隊長が突破口を開き、ここから反撃に向かう。

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