能見狙う!史上初40歳代2年連続50戦登板 投げ込み調整で偉業目指す
阪神・能見篤史投手(40)が契約更改交渉に臨み、1500万減の9500万円でサインした。5月に41歳の誕生日を迎える来年は、プロ野球史上初の偉業となる40歳代で2年連続50試合登板を狙う。(金額は推定)
「投げていけば、貢献度は上がっていく。本当にそうやっていければ、いいなと思います」
今季はプロ15年目で初めて中継ぎとしてスタート。51試合に登板し、1勝2敗、18ホールド、防御率4・30とフル稼働でチームを支えた。だが、充実感は一切ない。「不完全燃焼。思っているよりはできなかったですし、数字的にもいいとはいえない。物足りないかな。防御率もそうですし。安定感という部分でも足りなかった」と振り返る。
万全の状態に仕上げるため、先発だった昨年までの調整法を再開する。「(投げ込みを)少なくして成果として現れないなら、成果が出る方を選んだらいい」。ブルペンでの球数を減らすなど、今季の中継ぎ仕様を改め、以前に取り組んでいた投げ込むスタイルに戻す考えだ。
経験豊富なベテランは、同じ轍(てつ)を踏まない。衰え知らずの左腕が、来季もチームのために最善を尽くす。