原口、オフは一塁練習も 捕手へのこだわりより出場ファースト

 「阪神秋季練習」(19日、鳴尾浜)

 阪神の原口文仁捕手(27)が19日、参加していた鳴尾浜での秋季練習を打ち上げ、今オフは一塁の練習にも取り組む考えを明かした。捕手へのこだわりは持ちつつも、正捕手に梅野が君臨する中、来季の出場機会を増やしていくため。今季、大腸がんを患いながらも1軍で活躍する姿を見せた不屈の男が、新たなチャレンジに挑む。

 すべては試合に出るために-。秋季練習を打ち上げた鳴尾浜で、原口はオフの取り組みを力強く語った。「一番は、試合に出ることなので。どこで出られるかは決められない。チームの状況に応じて」。出場機会を増やすことを最優先に考え、一塁の練習にも取り組む考えを明かした。

 今秋は捕手をメインに練習してきた。17年オフには「捕手一本」で勝負する姿勢を示していた原口。扇の要としてのこだわりを捨てたわけではない。試合に出ることを最大目標に掲げる上で「(一塁での)起用になった時も困らないように、多少準備をしたい」とチームの要望に応えられる態勢を整えていく。

 今季は梅野が2年連続でゴールデングラブ賞を獲得するなど、不動の正捕手として君臨しつつあるのが現状。捕手だけでなく一塁手としても練習に取り組めば、自身の出場機会を増やすことにもつながる。

 1本塁打に終わった今季を踏まえ、秋季練習では長打力アップをテーマにバットを振ってきた。「やりたいことを継続してできた。まだまだやることは多いので、オフに入っても継続したい」。マルテらとの競争に勝ち、一塁での出場機会も増やしていくために。さらなるレベルアップを図っていく。

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