山崎 来季からスコアラーに就任 秋季キャンプに研修参加「長く恩返しを」

 阪神・山崎憲晴内野手(32)が31日、現役を引退して来季から球団スコアラーに就任することを明らかにした。

 この日から始まった秋季キャンプには、研修をかねて参加。打撃練習中の映像撮影など精力的に動いた。自身の現役引退について「タイガースに一番辛いときに拾ってもらったので、タイガースで現役を終えようと決めていた。家族も納得してくれたので。(球団に)長く恩返しをしていければいい」と話した。

 山崎は2008年度のドラフト3位で横浜(現DeNA)に入団した。2013年シーズンには、内野全ポジションで出場。翌14年に遊撃の定位置を確保し、115試合に出場した。だが、16年に左膝内側側副じん帯断裂。翌17年を含めて2年連続1軍出場がなく、同年のオフに戦力外通告を受けた。

 だが、トライアウトで結果を残し、阪神が獲得。18年シーズンは開幕1軍メンバーにも入った。4月14日のヤクルト戦(甲子園球場)で「2番・二塁手」として移籍後初スタメン。翌5月月27日の巨人戦(甲子園)では、移籍後初安打&初打点を記録した。主に守備固めで32試合に出場。野球に取り組む姿勢を含めて、選手、監督、コーチらからの信頼も厚かった。

 来季から球団スコアラーとして新たな人生を歩む。「スコアラーの方には攻撃の時だけでなく、守備のことに関してもお世話になった。選手が求めるものにはすぐに答えられるなど、数字に残らない感覚のことなどを伝えていければいい」とこれまでの経験も生かしていく。今度はネット裏の仕事人としてチームを支える。

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