西がっくり 丸のセーフティーバントで勝ち越し許す
「セCSファイナルS・第4戦、巨人-阪神」(13日、東京ドーム)
阪神・先発の西が同点で迎えた六回2死三塁、丸の意表を突くセーフティーバントで、1点のリードを許した。
1-1で迎えた六回のマウンド。表の攻撃では無死一、二塁の絶好機をつぶし、流れが相手に傾いた中での投球となった。先頭の山本に1-1から3球目。内角低めのシュートをフルスイングされると、左翼線を破る二塁打で得点圏に走者を背負った。
さらに、続く打撃好調の亀井にスリーバントを決められ、1死三塁。坂本を打席に迎えた。それでも坂本を空振り三振に斬ったが、続く丸との対戦だった。初球、意表を突く形で三塁線に絶妙のバントを転がされた。
西も素早く反応。すぐに一塁に転送したが、わずかに送球が左にそれた。お尻から倒れ込んだ西は、ショックのあまりその場から立ち上がれない状況。
球場は、スタンドからの「さすが丸」といった歓声や、「見損なったぞ、丸」という厳しいヤジも。「負けるな西!!」などの声援で、騒然とした空気になった。なんとか起き上がった西は、続く岡本を投ゴロに抑えてピンチを脱した。
続く攻撃で代打を送られ、6回6安打2失点で降板。序盤は気迫あふれる投球で、完璧に抑えていただけに、あまりにも悔しい2失点となった。