プロ生活18年・高橋聡が引退 竜虎支えたタフネス左腕 左肩の状態上がらず決断

 阪神・高橋聡文投手(36)が、今季限りで現役を引退することが24日、分かった。25日に会見を開く。中日と阪神で、貴重な中継ぎとして活躍した左腕。だが、左肩のコンディショニング不良に悩まされたこともあって、今季はここまで1軍登板なし。2軍戦での登板数も減少していた。チームを陰で支え続けた男が、静かにユニホームを脱ぐ。

 数々の修羅場をくぐり抜けてきた男が、現役生活に終止符を打つことになった。中日と阪神でブルペンを支えた高橋聡。強気なマウンド度胸を兼ね備えた左腕は、高岡第一高から01年度ドラフト8巡目で中日に入団。4年目の05年に61試合登板を果たすと、以降は浅尾とともに絶対的守護神・岩瀬につなぐセットアッパーを任される存在となった。

 10年には自己最多の63試合に登板し、4勝1敗、31ホールドで防御率1・61の好成績を残してリーグ優勝を支えた。15年オフにFA宣言し、当時の金本監督から熱烈なラブコールを受けて阪神入り。入団時には「金本監督を胴上げできるよう、少しでもタイガースの戦力となれるように頑張りたい」と決意を語っていた。

 阪神1年目の16年は54試合、17年は61試合に登板するなど、新天地でもいきなり、猛虎ブルペン陣の一角として存在感を発揮。だが今季は左肩のコンディショニング不安から2軍でも16試合の登板にとどまり、ここまで1軍マウンドから遠ざかっていた。ドラフト下位指名からはい上がり、セ・リーグ2球団でチームの屋台骨を支え続けたタフネス左腕。タテジマのユニホームを脱ぎ、18年間のプロ生活に別れを告げる。

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