ドラ3木浪&ドラ1近本 すごい粘り 指揮官ルーキーコンビを絶賛!

 9回、左越え二塁打を放つ木浪
2枚

 「オープン戦、ヤクルト8-3阪神」(23日、ANA BALLPARK浦添)

 まだ味わったことのなかった雰囲気に、阪神のドラフト3位・木浪聖也内野手(ホンダ)は心の動揺を隠せなかった。プロに入って実戦6試合目は、初めて経験するオープン戦。「いつも以上に緊張した」初打席は六回、ナバーロの代打で2死走者なしの場面。力ない右飛に終わったものの、評価急上昇の新人はこれで終わらない。

 「1打席目は全然ダメだったので。修正して臨もうと思っていました」。迎えたのは九回の2打席目だ。昨季、1軍で25試合に登板した大下を相手に空振り、ファウルで簡単に追い込まれる。ボールを挟んで4球目、外寄り低めに制球されたカーブを打ちにいった。

 「反応で」合わせたスイング。それでも打球は深々と左中間を破った。得点圏まで進むと2死後にドラフト1位・近本(大阪ガス)。負けじと2-2からフォークを狙って一、二塁間を破った。5点差の劣勢で見せた新人2人の粘り。全選手を前にミーティングで矢野監督も評価した。

 「あの点差のあの展開の中で、粘っていけるのはすごく大事なことやと思う。きれいなヒットじゃなくても、いやらしいヒットでも(打てるように)頑張っていこう」

 昨年12月26日。故郷の青森市内で、小学校時代に在籍した「安田ヤンヤン少年野球チーム」の激励会が開かれた。同チーム出身者で初めてのプロ野球選手。夢見心地な同級生や後輩、恩師で監督の沢田憲郎さん(62)らの前で木浪は決意表明した。「これからが夢の続きです」。地元の期待を一身に背負い、1年目からの活躍を強く誓う。

 2度の紅白戦、3度の練習試合に続き、これで6試合連続安打。初球から振りにいく積極性に加え、追い込まれての対応力も見せた。「いつも以上に緊張した中、最後に結果が残せたのは良かった」。あどけない笑みを残してバスに乗り込んだ。発展途上の24歳。タイガースドリームは、まだ始まったばかりだ。

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