矢野塾はどんな疑問、質問も「超ウェルカム」 新生猛虎船出は笑顔と対話から

 (左から)日高コーチ、平野コーチらと練習を見守る
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 阪神の秋季練習が23日、甲子園球場で始まった。矢野燿大監督(49)は1軍監督として初めての練習を終え、「矢野塾」の開校を力強く宣言した。監督という立場を外し、選手の実績なども関係なく、どんなことでも疑問や質問に対して「超ウエルカム」な姿勢で臨む考え。いつでもどこでも、選手やコーチとの対話を重視して、同じ方向に歩を進めていく。

 監督になっても、敷居を上げるつもりはない。1軍監督として初めて指揮を執る形となった、秋季練習初日。自らコーチ陣やスタッフらのもとに歩み寄って声を掛け、選手とも笑顔で言葉を交わす。いつでもどこでも、こういう形でありたい。矢野監督が理想とする距離感がそこにあった。

 「いつでも会話する準備というか、それはあるという。それは選手にもコーチにもスタッフにもみんな一緒」

 この日、練習前のクラブハウスでの全体ミーティングでも、そういった思いを選手らに伝えたという。監督に直接質問するのは…などと迷ってもらいたくない。聞きたいことがあれば、直接ぶつけてほしい。それが若手選手であってもだ。

 「全然、超ウエルカム。超ウエルカム。逆に来てほしいぐらい。俺が監督という立場になってるけど、俺が偉いわけでもなんでもなくて、野球人としての先輩だけど、それに対するアドバイスというか俺なりの意見とかは伝えていくし」

 思いを共有することで、新たな解決策を導き出すこともできる。それはコーチ陣やスタッフに対しても同じ。選手を成長させる上で、自身が考える方法論だけが正解とは限らない。「俺が言うことが全部正解じゃないから。選手が良くなるものが、俺以外のものでも絶対あるはずやから」。イエスマンは必要ない。風通しのいいチームを目指す。

 「(ミーティングでは)これから先のことは自分たちの努力や心の持ち方とか、いろんなことで変えられる部分。そっちを頑張っていこうという話をしました」と矢野監督。分け隔て無く、いつでも開校される「矢野塾」。選手らと足並みをそろえ、同じ方向に向かい、一丸となって明るい猛虎の未来を築く。

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