坂井オーナー辞任表明 金本監督に「申し訳なかったと伝えたい」

 阪神の坂井信也オーナーが11日、大阪市内の電鉄本社で会見を行い、今シーズン限りでオーナー職を交代する意向を明かした。11月末日で藤原新オーナー(現阪神電鉄会長)にバトンタッチする方針で、近日中にも交代内定会見を行う。

 坂井オーナーは「10年間、やってきて70歳を越えたこともあり、今年でという思いは年初からありました」と説明。ただ奇しくも金本知憲監督の辞任とタイミングが重なったことについては「私どもにも責任がある。金本監督にはつらい思いをさせてしまった。金本監督を支えられず本当に申し訳ない」と悔しさをにじませた。

 今後は例年、行ってきたシーズン終了報告会は行われない予定。ただ坂井オーナーは金本監督との面談を望んだ上で「謝罪というか、申し訳なかったという思いを伝えたい」と語った。

 坂井氏は2008年にオーナーに就任。15年オフに和田豊監督の後任として金本氏を招へいし、チームの抜本的改革を託した。就任1年目の16年は4位、昨季は2位に躍進したが、3年目の今季は終盤に故障者が相次ぎ01年以来17年ぶりの最下位となった。

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