糸井が21日・DeNA戦で復帰 20日・2軍中日戦に出場 金本監督「良ければ」

 右足腓骨(ひこつ)骨折でリハビリ中の阪神・糸井嘉男外野手(36)が、20日のウエスタン・中日戦(甲子園)で実戦復帰し、21日のDeNA戦(横浜)から1軍合流する方向であることが19日、分かった。金本知憲監督(50)が明かした。この日の糸井は鳴尾浜でフリー打撃や走塁練習で実戦復帰に向けた準備を整えた。チームは借金「6」と苦しい状況なだけに、超人の復帰をきっかけに巻き返しを図る。

 低迷しているチーム状態を思えば、浮上のきっかけになりえる存在だ。糸井が帰ってくる。プランとしては20日のウエスタン・中日戦(甲子園)で実戦復帰し、翌21日のDeNA戦(横浜)での1軍合流。金本監督がきっぱりと言い切った。

 「明日かな。良ければ(21日から1軍)。特に問題なければ。(スタメンでの守備面も)大丈夫やろう」

 準備は整ってきた。この日の糸井は鳴尾浜に姿を見せ、フリー打撃では43スイングで6本の柵越えを披露。さらに三塁の位置でノックを受けて左右の打球への動きを確認し、一塁から二塁への走塁練習も行った。練習後は無言だったものの、順調にステップを踏んでおり、20日の実戦復帰に支障はないもようだ。

 現状、糸井の1軍復帰後も陽川を4番起用する方向のため、打順はまだ流動的。金本監督も「分からん。バッティングコーチの意見も聞かないといけないし」と話すが、打率、打点、本塁打はまだチームトップの数字。負傷前は4番を打っていただけにクリーンアップでの起用が濃厚だ。

 現在4連敗中で借金は「6」。ただ、連勝すれば混戦脱出が可能な状況で、指揮官も「連勝と連敗が今年は(全体的に)大きいから」と前を向き、「ロサリオとか陽川とか糸井が打ちだしたら(他のポジションも)守り重視でいけるからね」と糸井復帰後の打線爆発に期待を寄せる。もちろん、諦めずに戦うのは現場だけではない。

 チームの不調時には緊急補強やコーチ陣の入れ替えなどを打開策とするケースもあるが、谷本球団本部長は「そこが問題じゃない。糸井君も負傷してますし(選手が)力を発揮できていない。1、2軍力を合わせてやっていくだけです」と話した。7月いっぱいが補強期限の中、フロントも現体制での巻き返しを信じる。復帰の糸井のバットが停滞ムードに風穴をあける。

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