阪神・安藤 地元・九州でラスト登板 2軍戦で同郷・内川とも対戦

 「ウエスタン、阪神-ソフトバンク」(24日、タマホームスタジアム筑後)

 今季限りで引退が決まっている阪神・安藤が地元・九州で最後の登板を果たした。1回1安打無失点。熟練の投球術で、各打者を翻弄(ほんろう)した。

 六回からマウンドへ。「ピッチャー・安藤」がコールされると、客席から歓声がわき上がった。先頭の1番・城所を2球で追い込むと、最後は外角ぎりぎりに137キロ直球を投げ込んだ。バットは空を切り、3球三振。抜群の制球力は健在だった。

 続く川瀬に、ボテボテの遊撃内野安打を許し、1死一塁。ここで茶谷を平凡な中飛に打ち取ったかに見えた。だが、その投球に対してボークを取られ1死二塁でプレー再開。茶谷を投ゴロに仕留めると、すかさず三塁へ送球した。これがセーフとなり1死一、三塁。迎えるは同郷・大分県大分市出身の内川だ。

 その内川を2球で追い込むと、またもや3球で決着をつけた。外角135キロ直球でボテボテの一ゴロに打ち取り、2死一、三塁。続くジェンセンをフォークで空振り三振に仕留め、無失点でマウンドを降りた。温かい拍手に包まれながら、安藤は充実の表情でマウンドを降りた。

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