日本ハム・メンドーサ獲得 勝負の9月へウル虎C補強
阪神は30日、NPBに対し日本ハムからウエーバー公示されていた日本ハムのルイス・メンドーサ投手(33)の獲得を申請した。球団幹部によると他球団からの申請はなく、31日にも支配下登録選手として公示される見通し。先発投手陣が手薄な現状を打破し、首位・広島を追走するためにも、日本球界での経験が豊富な右腕に白羽の矢を立てた。
経験豊富な助っ人右腕が、広島追走、そしてポストシーズンへ向けてのラストピースになる。ウエーバーの申請期限となったこの日、メンドーサの獲得を申請した阪神・四藤球団社長は「総合的に考えて9月を戦うために必要な戦力と判断した」と説明した。
球団幹部によると、最終的にメンドーサの獲得を申請した球団は阪神しかなかったという。そのため、31日にNPBから支配下登録選手として公示される見通しだ。
メンドーサ自身は現在、新天地での活躍を目指して札幌ドームなどでトレーニングを続けている。同幹部が「あとは本人の意思次第」と語るように、ルール上は支配下登録即、1軍登録も可能な状況だという。
阪神の投手陣は、8月に大黒柱のメッセンジャーが骨折して長期離脱を余儀なくされた。先発陣は安定感を欠いており、ここ10試合で7回以上を投げた先発投手が秋山しかいないというのが現状だ。
金本監督はこの日のヤクルト戦後、「ちょっと先発がね。枚数が足りないので」と明かし「期待はしていますよ」と力を込めた。現在、1軍の外国人登録枠には1つ空きがある状態。働き場所を求めていた助っ人が、最終コーナーを回った虎の原動力になる。