原口「必死のパッチ」V撃&ダメ押し打 お見事猛打ショーで3打点
「交流戦、オリックス4-11阪神」(6日、京セラドーム大阪)
バットで勝利を引っ張り込んだ。阪神・原口文仁捕手(25)が3安打3打点の活躍。オリックス投手陣を粉砕し、関西ダービー初戦の勝利に貢献し、「結果が出ないと使ってもらえないので、出すことができて良かった」と喜びをかみしめた。
三回の第2打席だ。上本、高山の連打で同点とし、なおも2死一、二塁の場面。オリックス先発・金子の外角ぎりぎりの直球を強引にスイング。ライナー性の打球が遊撃手の頭上を越えた。
「結果的に強引だったんですけど、いいポイントで捉えられたことでライナーになってくれました」
通常、外角の球を引っ張ることは難しい。原口も「理想はセンター方向へ打つ方がいいと思います」とうなずく。だが、形ではない。勝利への執念がセオリーを吹っ飛ばした。
さらに六回の第4打席は2死満塁で助っ人右腕のヘルメンと対戦。またも外角寄りの直球をフルスイングで捉えた。打球は左翼線を抜けあっという間にフェンスまで到達し、2人が生還。敵の戦意を完全に喪失させる2点二塁打を放った。
五回の第3打席でも左前打を放ち今季2度目の猛打賞。「必死のパッチで打ちました」といつもの決めぜりふで詰めかけた虎党を沸かせた。
ヒーローは試合後、「結果が求められている立場」と表情を崩さなかった。これからのシーズンを戦う上で、この男の活躍が必要。「5番・一塁」を強固なものにしていく。