藤浪 侍先発準備OK!大谷の代役任せろ 決意の全球種70球

 「阪神春季キャンプ」(1日、宜野座)

 WBC日本代表の阪神・藤浪晋太郎投手(22)が1日、キャンプ初日からブルペン入りし、全球種を交えて70球を投げた。この日、日本ハムの大谷が、WBCに投手として出場しないことを発表。これを受けて藤浪が先発に回る可能性も出てきた。中継ぎも含めて役割は流動的だが、動じることなく調整を進める。

 ひときわ甲高いミット音が、宜野座のブルペンに響いた。WBC出場を見据えた早めの調整。仕上がりは群を抜く。「140キロぐらい出てます?」「もうちょい出てるよ」-。捕手との会話も熱を帯びる。初日から70球のブルペン投球。藤浪が全開キャンプインだ。

 「自主トレ中もしっかりやってきたつもりですが、(ユニホームを着ると)さらに気合も入る。ピリッとした気持ちになります」

 今年初めて戦闘服に袖を通すと、調整の歩みは力強さを増した。スライダー、フォーク、ツーシーム、チェンジアップ、カーブに、カットボールは曲がり幅を変えた2種類と全球種を披露。「全体的にフォームや球の質はよかったと思う」と手応えを感じていた。

 この日、日本ハムの大谷が投手でのWBC出場を辞退。この話題について藤浪は「特に、はい…」と言葉を選んだが、「同級生ですし、一緒に出て頑張りたかった」と残念がった。当初、第2先発や中継ぎ登板が有力視されていたが、これによって先発に回る可能性も出てくる。ただ、役割が変わることになっても、動じない。

 「状態を上げてベストの投球をするだけです。どっちをやるかで調整が変わるほど、僕は器用でもないので」

 控え目な言葉ながら、表情は決意に満ちていた。不変なのは、幼少期から憧れだったWBCに出て、世界一奪回に貢献する意気込みだ。「この時期にしかできない練習もある。しっかり力を付けていい状態で、シーズンを迎えられるようにしたい」と藤浪。大谷の代役はオレに任せろ-と、代表の自覚は結果で示す。

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