西岡戴冠トレ、完全復活で首位打者獲る

 スピードスター復活や!阪神・西岡剛内野手(31)が28日、大阪府豊中市のトレーニングジム「B2ファクトリー」で自主トレを公開。今季の目標に2010年以来、自身2度目の首位打者を掲げた。1軍キャンプでは上本博紀内野手(29)、大和外野手(28)と二塁の定位置を争う。「三度目の正直」と位置づけたプロ14年目のシーズンで、背番号7が再び輝きを放つ。

 うめき声を上げながら、西岡はバーベルを持ち上げていた。「あぁー。腕ちぎれそう」。昨年5月に始めた瞬発系のトレーニング。目指すは打率・346(首位打者)、206安打(最多安打)と打ちまくった10年当時のボディーだ。完全復活さえできれば、再び戴冠も見えてくる。

 「僕の今年の目標は首位打者です。(6年前に)戻るのは非常に難しい。ただ、もし『レギュラーを獲る』という目標を掲げて、開幕で獲ってしまえばそこでやり遂げたことになってしまうから」

 これまでのトレーニングと異なるのは、骨格の形に合わせたプログラムを組んでいること。B2ファクトリーの秀島正芳トレーナー(33)が背番号7に「変革」をもたらした。

 「自分の体に合ったものではなく、逆のトレーニングをしていたんです。必要な筋肉をつければ、スピードを戻すことはできます」

 西岡の場合、大胸筋や上腕三頭筋を鍛えるベンチプレスは体重程度の重さを上げられれば十分。一方、上腕二頭筋を鍛えるアームカールはさらに追い込む必要があるという。バランスが崩れれば、故障のリスクも増える。年明けのハワイ自主トレにも同行した秀島トレーナーは「いい感じになってきた」と評価する。

 今春のキャンプでは上本、大和と二塁の定位置を奪い合う。金本監督からは、競争に敗れた場合の「外野行き」も通達されている。だが、目指すのはそこではない。首位打者に輝き虎を優勝へと導いてみせる。

 「1回、2回滑って3回目は滑らへんやろうと。三度目の正直でね。監督が『明るく厳しく』と言っているけど。僕もそこに重点を置いて、取り組んでいきたいと思います」

 14年は開幕カードで肋骨(ろっこつ)骨折。昨年は5月に右肘を痛めた。右肘の状態は、現状70%だという。それでも「試合に影響はない。100%を開幕に合わせます」と断言。キャンプも、全てのメニューを消化していく方向だ。

 福留の今季の目標も首位打者だが「絶対負けないように頑張ります」。今年は野球人生を懸けた勝負の年。143試合が終わった後、答えはある。

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