宜野座甲子園化!キャンプ地も超変革

 宜野座が甲子園になる!阪神1軍が春季キャンプを行う沖縄・宜野座村野球場の天然芝が、甲子園球場と同じ冬芝「ペレニアルライグラス」を導入したことが12日、分かった。16年シーズンの甲子園開幕を見据え、キャンプ地も超変革。緑鮮やかな聖地モデルのフィールドが新生金本阪神を出迎える。

 宜野座の芝を甲子園のように鮮やかにしたい!昨年6月、宜野座村野球場を管理する同村の教育課が天然芝の変革を発案。オールシーズン常に緑の芝生を保ち、猛虎戦士が本拠に近いフィーリングで練習できるよう、甲子園球場と同種の冬芝「ペレニアルライグラス」の導入を決めた。

 ティフトンと呼ばれる従来の夏芝は性質上、気候の寒冷化とともに鮮やかさを保てなくなる。沖縄の2月の平均気温は約17度と温暖なため、キャンプ中に枯れ芝が際立つことはなかったが、同村教育課の山城勝樹氏(39)が中心となり、もっと緑鮮やかに!の思いを結集させた。

 同氏は一昨年リニューアルした沖縄市の広島キャンプ地「コザしんきんスタジアム」に対抗心を燃やしたという。「ペレニアル-」を使用した美しい天然芝を目の当たりにして改良を決意。16年度のキャンプインから逆算し、野球場の管理セクション「宜野座恵造」が昨年12月4日から丸2日かけて播種(はしゅ)を完了した。気候によって水分量など作業は繊細さを要するが、スタッフが一丸となって徹底管理。2月1日の本番に向け、順調に仕上がっているという。

 同種芝は気温の低い欧州のサッカー場で古くから使用され、甲子園球場では1982年に導入。見た目のほか、質感の柔らかさや水はけなど、夏芝よりもプレーする選手に優しく、高知のキャンプ地・安芸市営球場では90年代前半に取り入れられた。

 昨年の発案時点で金本監督の就任を予想できるはずもなかったが、宜野座村の當眞淳村長(44)は「とてもいいタイミングでできた」と満足顔。同村教育課の関係者は「球団でもまだ知らない方が多いかもしれませんが、新体制を歓迎する意味でも良かった。4月8日の甲子園の開幕(広島戦)に近い状態で練習していただけるはずです」と胸を張る。

 キャンプ地も「超変革」に成功!甲子園モデルの鮮やかなフィールドが金本阪神を歓迎する。

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