岩崎が強化指定練習参加へ異例の直訴

 阪神・岩崎優投手(24)が18日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万増の年俸2000万円でサインした。大卒2年目の今季は15試合に先発し、3勝10敗、防御率3・51。負け越したが投球内容を評価された。さらなる飛躍へ、異例の強化指定練習の参加を直訴した。また、そのほか9選手も契約を更改した。

 異例の直訴だ。交渉の席で岩崎は、強化指定練習の参加を訴えた。通常、大卒2年目を終えた選手はオフの練習環境を自由に選べる。鳴尾浜でトレーニングコーチ指導の下、体力強化に励む必要はない。だが、左腕は自ら球団管理下に置かれることを望んだという。

 「自分からお願いしました。去年、失敗してしまったので。しっかりそういう中で練習方法を見つけたい」

 同じ過ちは繰り返さない。昨秋キャンプは左肩の疲労のため途中離脱。年明けのキャッチボール再開も遅れ、今春キャンプは2軍安芸スタートとなった。開幕には間に合わせたが、春先は調子が上がらず、先発ローテに定着したのはシーズン後半からだった。

 その反省を踏まえ、来季はシーズン通しての活躍を宣言。「24、25試合」の登板を目標に規定投球回数クリアを狙う。「先発3、4番手に入ってほしい」という指揮官の期待にも力強く呼応した。

 「そういう話もあったし、上を目指して、そういうところに入っていかないと。(能見や岩田と比べて)完投する力が全然違う。自分は5、6、7回の壁を乗り越える必要がある。まずは課題を克服できるようにしたい」

 3勝10敗も投球内容を評価され、500万増の2000万円で、サインした。「負けが付いた試合もゲームはつくったと言ってもらった。ありがたいけど、勝ちがもっと付いてくる結果にしたい」。トレードマークの柔らかな笑みに、強い覚悟をにじませていた。

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