掛布氏誓った!新たな「31番」育てる

 来季2軍監督に就任することが明らかになった阪神・掛布雅之球団本部付育成&打撃コーディネーター(60)が21日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦前に取材に応じ、クリーンアップを打てる若虎の育成を誓った。20日に南球団社長から打診を受け、金本監督とも電話で意見交換。28年ぶりにタテジマに袖を通すミスタータイガースが、その胸中を語った。

 秋晴れの南国・宮崎。掛布DCの表情は晴れやかだった。20日に南社長から来季2軍監督への就任要請があったといい、「前向き?そうですね。いろいろな話は(大阪に)帰ってからになると思う」と言葉を連ねた。

 金本新監督とも電話で話したという。「若い人を育てようという強い気持ちを感じた。クリーンアップを打てる選手が欲しいという気持ちが伝わってきた」。生え抜きの大砲が台頭していない現状への危機感は同じ。目指すべきベクトルは一致している。

 19日の就任会見で新指揮官が名前を挙げた江越・陽川・横田に、掛布DCも大きな期待をかけている。「彼らが秋季キャンプでどういう野球を見せて、金本監督がどういう判断をするか、楽しみな部分もある」。13年10月に現職に就いて以降、手塩にかけて育ててきた若虎の躍動を心待ちにしている。

 一方で「やってきた以上のことを見せようと思ったら間違い」とも語る。鳴尾浜でやっているように戦え、1軍だからといって背伸びをする必要はない-。普段通りのパフォーマンスを師匠は求めている。

 現役時代に背負った31番は現在空き番号となっているが、「グラウンドで動き回る31番の方がいいかな」と自らがつけるのではなく、若い選手が背負うことを望む。「上の勝敗を左右する立場でタテジマを着るわけだから、81年目の重みをあらためて感じる」。正式な受諾はドラフト終了後の予定だ。33歳の若さで引退してから28年。ミスタータイガースの新たな挑戦が始まる。

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