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登録抹消の呉昇桓、メジャー流出危機

 阪神の呉昇桓投手(33)が26日、右内転筋の張りを訴え、出場選手登録を抹消された。10月4日に今季全日程が終了すれば、レギュラーシーズン中の復帰はない。守護神離脱の衝撃に加えて、メジャー複数球団が獲得に向けた調査を行っていることがこの日、明らかになった。リーグトップの41セーブを挙げている呉昇桓は今季で2年契約が切れる。球団は今オフ、流出阻止へ乗り出すことになる。

 呉昇桓の周辺が騒がしくなってきたのは、今月初めだった。2日、甲子園での広島戦。バックネット裏に19球団、34人のMLBスカウトが勢ぞろいした。

 当初はメジャー移籍希望を公言している広島・前田の視察とみられていた。ところが、彼らにはもう一つのお目当てがあった。それが呉昇桓だった。この試合の登板はなく、肩すかしを食らった格好だが、その後も熱い視線を送り続けている。

 あるMLB球団スカウトは明かす。「今オフはリリーフのFA選手が少ない。だから日本で活躍するリリーフ投手に注目している」。メジャーが注目するのはリリーフ投手。それも各チームのストッパーだ。セ・リーグでは呉昇桓のほか、ヤクルト・バーネット、パではソフトバンク・サファテらが標的とみられる。

 中でも呉昇桓は特別な存在だ。一番の魅力は2年連続で安定した成績を残しているところ。来日1年目の昨季は64試合に登板し、2勝4敗、39セーブで最優秀救援投手に輝いた。終盤にはCSを含めて11試合連続登板をこなし、連投も可能。162試合の長丁場を戦うMLBでも十分に対応できると見ている。今季も最後に離脱したが、すでにリーグトップの41セーブを挙げ魅力は十分だ。

 阪神との2年契約は今季で切れるが、球団ではすでに契約更新で基本方針を決定している。ただ、ひとたび争奪戦となれば条件面が焦点となる。今季の推定年俸は3億円だが、MLBのあるスカウトは「年齢を考えれば2年で1000万ドル(約12億円)は出すだろう」と話す。年俸にして現在の倍だ。

 気になるのは本人の意向だ。昨オフ、韓国に帰国した際にメジャーへの夢を語り、騒然となった。そして、今月25日に更新された中央日報電子版のインタビューではメジャー進出について「選手として、挑戦は当然しなければいけない。細部のことはエージェントが進めていて、私はグラウンドで野球だけに集中している」と可能性を否定しなかった。

 阪神は和田監督が今季限りで退任。新監督で迎える来季へ向けて、強力な抑え投手はなくてはならないピースだ。流出だけは絶対阻止しなければならない。

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