西岡、17日に左打席のみで実戦復帰

 右肘内側側副じん帯損傷からの復活を目指す阪神・西岡剛内野手(31)が17日のウエスタン・広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰することが11日、わかった。左打席のみで、指名打者としての出場が濃厚。この日はフリー打撃などで汗を流した。頼りになる男が、左の代打の切り札としての1軍昇格へ大きな一歩を踏み出す。

 秋晴れの鳴尾浜に快音が響く。完全復活を目指す西岡が左打席から鋭い打球を連発した。3カ月以上にも及ぶリハビリは道半ば。それでも「左の代打」という秘密兵器になるため動き出す。17日のウエスタン・広島戦で、戦いの場に舞い戻る。

 現在、キャッチボールは塁間程度の距離で、右打席でのスイングも患部の状態を考慮して本格的には行っていない。だが、左打席は実戦レベルまで到達した。掛布DCも「あとは実戦の場で打つだけ」と太鼓判を押す。今週末のシート打撃には参加せず、屋外でのフリー打撃で復帰戦に備えていく。

 5月22日・DeNA戦(横浜)で右肘を負傷し、その後リハビリを続けてきた。8月に入り本格的な打撃練習を始め、25日にはキャッチボールを再開。リハビリ担当の仲野2軍トレーナーは「徐々にというところ。問題なく気持ちよく振っていますよ。もう一段階上を目指して、継続していきたいです」と今後の見通しを明かした。

 プレーは左打席でのスイングに限られるが、ヤクルトなどとし烈な優勝争いを展開するチームにとってこれ以上の朗報はない。1軍の左の代打陣は主に伊藤隼、坂と手薄。ここに切り札として西岡が加われば、戦力は確実にアップする。チームが、全国の阪神ファンが一刻も早い1軍復帰を待ち望んでいる。

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