和田監督、七回の執念代打策実った
「阪神5-1ヤクルト」(30日、甲子園)
執念が実った。勝負どころで、一気に攻めた。阪神・和田監督のタクトが、チームを今季初の4連勝に導いた。
1-1の七回。「次の1点が勝負だと思った」。先頭の福留が三塁打で出塁すると、1死後に代打の切り札の関本を起用。関本が死球で出塁すると、今度は梅野に代打・狩野を送った。捕手のベンチ入りは2人で、残りは藤井だけだったが「最悪、狩野が行ける」と、もともと捕手だった狩野を起用することも念頭に、手を繰り出していった。
代走・大和や代打・俊介と、ここぞとばかりに選手をつぎ込み、奪い取った4点。「開幕から(打線が)つながらず苦しんでいたけど、流れらしいものができた」と手応えを感じ取った。
借金は1に減った。2日からは巨人との2連戦。「再スタートです。東京ドームでしっかり戦って取りたい」。宿敵を2度倒して貯金生活に突入する。そして一気に上昇気流に乗る。