和田監督「意地見せた」最終戦コイ倒

 「広島2-4阪神」(1日、マツダ)

 猛虎の意地と底力。敗北はもちろん、引き分けすら許されない一戦で、CSファーストSでぶつかる広島を下した。運命の結末は5日の広島対巨人の結果に委ねられるが、今季最終戦で2位通過の可能性を残した。

 「やるだけのことはやった。意地らしきものは見せられたんじゃないかと思ってる」。歓喜の勝利から数分後、会見場に現れた和田監督は鋭い視線を保ったままだった。勝負師の体をアドレナリンが駆け巡っていた。

 三回、2死。鈴木誠の打球を中堅・大和が前進してダイビングキャッチ。両手を左右に広げた白井二塁塁審の元に猛然と駆け寄り、顔と顔がくっつきそうな至近距離で完全捕球ではないかと抗議した。判定は覆らなかったが、その姿は眼前の一戦にかける決意を示していた。

 75勝68敗1分け。昨年より、ひとつ多い貯金7でペナントレースを戦い終えた。「今はまだ先があるので。全部終わったら、振り返らせてください」。激動の144試合は終わったが、順位が不確定なこともあり、虎将は総括の先送りを願い出た。

 「チームとしてはCSの準備に入ります」。CSが本拠地で開催できることを願い、天命を待つ。10日後に迫る昨年のリベンジマッチ。短期決戦を勝ち抜く集団を整える。

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