「教育リーグ、ソフトバンク６‐２阪神」（４日、雁ノ巣）

　先発準備はＯＫだ。阪神・安藤優也投手（３６）が、教育リーグ・ソフトバンク戦に先発。３回を３安打無失点に抑えた。ナイターのオープン戦を控えて視察に訪れた和田監督に「順調に来ている」と安心させる仕上がりの良さをみせた。

　安定感はさすがだ。毎回走者を出しても、一度も進められずに切り抜けた。和田監督が「打たせるところは打たせてね」と称賛したのは三回。１死一塁で２番・福田を迎えた。俊足左打者を２ボール、１ストライクから低めを打たせて二ゴロ併殺打に仕留めた。

　シーズンで安藤が先発に入るときは、非常事態の場合だ。先発６人の残り２枠が決まらなかったとき「万が一」として先発調整を進めている。視察した１軍の中西投手コーチは「問題ないな。真っすぐが良かった。心配しているのはイニングだけ。そこは増やしていかないと」と話した。

　先発、中継ぎと両にらみ調整を続けるベテラン右腕。次回は１軍のオープン戦に登板する予定だ。１１日・ＤｅＮＡ戦か１２日・広島戦に２番手として４回を投げることになる。

　昨季は投げなかった３イニングを投げ終えた安藤は「投げられて良かったね。梅野とも組めたし」と笑顔。先発でも、中継ぎでも何も問題ない。頼もしい背番号１６が控えている。