和田監督、走攻守の職人育成でG倒だ!

 出でよ、スペシャリスト‐。阪神・和田豊監督(51)が31日、1日から26日間に及ぶ沖縄・宜野座キャンプで、走攻守各部門のスペシャリスト育成に重点を置く方針を示した。一芸に秀でた人材の長所を伸ばし、チーム力アップにつなげる。

 「ミーティングでも言ったんだ。個性、持ち味を磨きながら、チームに貢献することをしっかり考えてくれと」。読谷村内の宿舎で開かれた全体ミーティング。虎将が声を大にして訴えた。

 昨年、巨人に離された12・5ゲーム差を埋めるため、個で勝る宿敵を総合力で打ち砕くチーム方針を固めた。球際の守備、勝負どころでの隙を突く走塁、一発、進塁打、犠打を含めた打撃。個人の特性をさらに伸ばし、職人に育て上げる。

 「倒さなければいけない相手がいる。今年はチーム力で戦う。勝ちにこだわっていく。個を生かしながら、その上で強敵を倒そうと」。打倒・巨人を大前提に、日本一奪取の大号令を発した。

 南国で猛練習にまみれる。「コーチもケガをさせようとは思ってないけど、その一歩前までやろう。とことんやろうと」。殻を破るには既存のスタイルを打ち砕く必要がある。実り多き秋の収穫のため、白球と向き合う。

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