呉昇桓は自信満々!無敗セーブ王宣言

 阪神の呉昇桓(オ・スンファン)投手(31)=前韓国・サムスン=が13日、大阪市内のホテルで入団会見を行った。11年に無敗でアジア記録の47セーブを挙げた右腕は、新天地でも無敗で優勝に貢献することを宣言。プロ野球では過去2人だけで、藤川球児投手(現カブス)も成し遂げられなかった『無敗のセーブ王』へ、韓国最強クローザーが突き進む。

 体全体から漂わせた自信、圧倒的な威圧感がその言葉に現実性をもたせる。目指すはシーズンのノーミスだ。

 過去、無敗のセーブ王は97年の佐々木(横浜)と09年の武田久(日本ハム)だけ。シーズン46セーブのプロ野球記録を持つ藤川と岩瀬(中日)も果たせなかった。抑えの役割、ラスト1イニングにチームが、仲間が、そしてファンが託す思いを知るからこそ、呉昇桓はこう言い切った。

 「チームが勝ってるときに出て失敗しないことが大事。失敗しないことが第一の目標になってくる。自分が出たときは、九回までチームメートがしっかりとゲームをつくってくれている。つくってくれたゲームをしっかり最後まで守る」

 サムスン時代の実績は確かだ。11年はクローザーとして54試合に登板。1勝0敗47セーブ、防御率0・63で自身が持つ47セーブのアジア記録に並んだ。チームの覇権奪回に貢献し、韓国シリーズでMVPも獲得。「その時は1試合、1試合を大切に、1球、1球を大事に投げていた。その心掛けが良い結果につながったんじゃないかなと思う」と話す。

 12、13年も喫した黒星はわずかに1つずつ。異国の野球とはいえ、本来の力を発揮できれば日本でも無敗でシーズンを終える可能性は十分にある。

 制球力にも目を見張らされる。これまで年間の与四球数が10前後。日本の他の抑え投手と比較してもかなり少ない。「投手として四球は一番良くない。(敬遠など)出さなきゃいけない状況もあるんですが、四球を出してはいけない」

 四球で出した走者は得点につながりやすく、1点差の最終回ともなれば相手に反撃の隙を与えることになる。「とにかく走者を出さないことが大事」と語るように、ムダな走者を出さないことが、年間無敗への鍵となる。

 会見では「何でやねん!ほんまでっか!?」と覚えたての日本語を笑顔で披露した。そして「ファンの期待を裏切らないように」と力を込めた新守護神。決して虎党を落胆させはしない。与えられた任務は確実に完璧に遂行してみせる。

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