上本が第15代選手会長に就任

 阪神の新選手会長に上本博紀内野手(27)が就任することが24日、分かった。近日中に行われる選手会総会で正式決定される。12年シーズンから2期会長を務めた関本賢太郎内野手(35)に代わり、現役員の役職から昇格。来季でプロ6年目を迎える上本が虎の新リーダーとしてチームをまとめ、05年以来、9年ぶりのリーグ優勝を目指す。

 阪神の第15代選手会長に上本が指名されることになった。今オフ任期満了で退任する関本会長の後任として、和田阪神3年目の新チームをまとめる。

 1978年に確立された選手会長の役職には代々、猛虎史を彩る名選手が名を連ねてきた。初代は江本孟紀、2代目は小林繁。1981年までは移籍組が会長職を務めたが、3代目の掛布雅之以降、11人の会長はすべて生え抜き。岡田、平田、和田、八木、山田、桧山、今岡、赤星、鳥谷、関本…。「阪神の顔」が背負ってきた重責を、来季プロ6年目を迎える27歳が担う。

 上本は広陵、早大で主将を務めるなど、各年代でキャプテンシーを発揮してきた。リーダーの資質は、プロ入りまでの実績が証明している。阪神でも12年から関本会長を補佐する役員に選出。今後は球団側との折衝役として先頭に立ち、労組プロ野球選手会総会など会合に、阪神選手の代表として出席する。

 選手会長就任を機にプレーヤーとしても、飛躍のシーズンにする。今季は2月のWBC強化試合で、日本代表・坂本の左飛を追って味方選手と交錯。左足首の左足前距腓靱帯(じんたい)損傷を負い、開幕直前に戦線離脱を余儀なくされた。6月に手術を受け、1軍復帰が8月終盤までずれ込むなど、不本意なシーズンを送った。

 来季に期する思いは早朝から夜間まで汗を流した秋季キャンプの練習量に表れた。打撃ではこれまでにないオープンスタンスで改良をはかり、守備は新任の高代コーチ指導のもと、連日ノックで磨きをかけた。控えに甘んじることなく虎視眈々(たんたん)と定位置獲得を目指している。

 早大の先輩、鳥谷主将とともにチーム躍進を支える。上本会長が新しい虎の顔になる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス