久保、間に合った!シート登板で手応え

 何とか間に合わせた。阪神の新守護神・久保康友投手(32)が27日、鳴尾浜で行われたシート打撃に登板。打者3人と対戦して2安打を浴びた。24日のオリックス戦に続いて結果を残せず、若干の不安は残したが「毎日投げるリズムはできている」と開幕へ向けてGOサインを出した。

 開幕前最後の打者との対戦。先頭の荒木は打ち取ったゴロを二塁内野安打にされた。続く坂は投ゴロ。3人目の伊藤隼には直球を完璧に捉えられて右中間を破る三塁打を浴びたが、意に介していなかった。

 「直球を待っている時に真ん中の直球を投げて打たれた。伊藤が上だった。だけど、本番では投げない。(相手の狙い球を)ちらつかせながらいくからね」。状態を測るために投じた一球に悲観した様子はなかった。

 和田監督も心配していない。「頭の切れる投手だし、(緊迫した)シチュエーションにならないとモチベーションも(上がらないから)ね。そういう状況にならないと力を発揮しないタイプ。公式戦になれば本人も計算してやるだろうしね」

 久保は開幕前最後の実戦登板となった24日のオリックス戦で1回3失点。「それにしてもマズい」と不安を口にしていた。だが、この日は前向きな言葉が続いた。「意外と毎日ピッチングはできるんやなと思った。びびっていたよりも順応できている」。浮沈のカギを握る新守護神。覚悟も固まった。

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