白鵬“付け人バリケード”で黙秘貫く

 初場所後の優勝一夜明け会見で審判部を批判して物議を醸している横綱白鵬(29)=宮城野=が11日、東京・両国国技館で行われたNHK福祉大相撲に参加した。インタビューコーナーでは「今後は優勝36回を目標にしたい」と語ったが、取組後の支度部屋では報道陣に背を向け、帰路に就く際もまわりを付け人に囲ませる“完全ガード”の状態で黙秘を貫いた。

 もはや、とりつく島もない。右四つから鶴竜を寄り切った白鵬は、支度部屋に戻り風呂から出てくると報道陣に背を向けて座り、まげを直させた。8日の大相撲トーナメントに続いて同じ行動だ。さらにこの日は帰り際も付け人を前後左右に隙間なく立たせて完全ガード。駐車場で車に乗り込むまで一切の質問を受け付けなかった。

 史上最多33回目の優勝を決めた初場所13日目の稀勢の里戦での取り直しの判定について、「子どもでも分かる相撲」と審判部を痛烈に批判。先月31日に生出演したテレビ番組で、「多くの人々にご心配、ご迷惑をかけおわびしたい」と謝罪の言葉を述べたとはいえ、自らが審判部に足を運んで直接謝罪することはしていない。

 福祉大相撲の中で設けられたインタビューコーナーでは、満員のファンの前で「今度は優勝36回の目標に向かって頑張りたい」と宣言。これは父ムンフバトさんが年1回のモンゴル相撲の大会で6度も横綱になっており、「大相撲は年6場所だから、その6倍かな」と次のターゲットを設定した。

 続けて「33回優勝したので、あとは“後の先”の完成を目指したい」と究極の目標を口に。約20分間のインタビューの間はにこやかに語っていながら、取組後は態度を一層硬化させた横綱。審判部批判発言問題は、解決する気配が見られないまま泥沼化しつつある。

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