【頑張れ高見盛3】右肩痛め悲壮2勝目

 「大相撲初場所3日目」(15日、両国国技館)

 引退と瀬戸際の土俵が続くベテラン高見盛(36)=東関=は城ノ龍を引き落としで破って連勝。2勝1敗で白星がひとつ先行した。

 高見盛が悲壮感を漂わせた。土俵に上がると、右肩付近のテーピングが大きく目立つ。「ちょっと痛めた。集中できない。昨日の夜に気がついたら痛みが激しくなった。肩に力が入らない」。この日は午前中に病院で治療を受けたが、診断結果は明かさなかった。

 3日目で白星を先行させた。城ノ龍の当たりを受け止めると、そのまま引き落として2勝目。「立ち合いでしっかり当たれた。向こうは体が伸びてバランスが崩れた」と振り返った。

 右差しが生命線の高見盛。右手の故障は体の痛み以上に痛い。引退を回避して十両に残留するには最低でも6勝が必要。「負けたくない。あきらめたくない。最後の瞬間までは。痛みは気合で忘れるしかない」と表情はいつになくシリアスだ。

 前日は大雪に見舞われるなど、真冬の本場所は体調管理が難しい。「とにかく部屋を暖めて、空気清浄機を使っています。空気が乾燥しているから」。話し終えてゴホンと咳(せき)をすると、報道陣から「お大事に」と声を掛けられて引き上げた。

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