人口制限問う国民投票へ スイスで6月、移民阻止

 【ジュネーブ共同】スイス政府は12日までに、同国の人口を2050年まで1千万人未満に制限することの是非を問う国民投票を6月14日に実施すると明らかにした。地元メディアが伝えた。欧州諸国などから多くの移民が流入する中、右派国民党が流入阻止を狙って提案。世論は賛否を巡り二分されており可決の可能性もある。

 スイスは欧州連合(EU)加盟国ではないが、EUとの間で人の自由な移動を認める協定を結んでいる。現在の人口は900万人超で、現在の増加ペースが続けば50年を待たずして1千万人に達する見込み。可決されれば、政府はEUとの協定見直しや滞在許可審査の厳格化を迫られるとみられている。

 スイスでは10万人以上の署名があれば国民投票を発議できる。国民党は移民増加で住宅不足や家賃の高騰といった問題が顕在化する中、住民の生活やインフラを守ることが目的だとしている。一方、政府や経済界は反対の立場だ。

 ロイター通信によると、昨年公表された世論調査では、賛否が拮抗しつつも賛成派がわずかに上回った。

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