米・ロシア、作業部会設置へ 和平交渉で来年1月に枠組み

 【モスクワ共同】ロシアのウシャコフ大統領補佐官は28日、プーチン大統領とトランプ米大統領が同日の電話会談で、ウクライナ和平交渉を巡る作業部会を設置し、来年1月上旬に具体的な枠組みを決めることで合意したと明らかにした。国営テレビの取材に応じた。米ウクライナ首脳会談を前に、米ロ首脳の電話は1時間15分に及んだ。

 激しい戦闘が続く東部ドンバス地域について、ウシャコフ氏は「前線の情勢を考慮し、ウクライナ政権は遅滞なく決断すべきだ」と主張。ウクライナ軍の撤退や領土割譲を求めたとみられる。

 ウシャコフ氏は、会談は「友好的だった」と指摘。今後の米ロ間の交渉は、安全保障問題と経済問題を扱う二つの作業部会を設けて協議を続けるとした。トランプ氏は和平合意後に計画している米ロ経済協力の見通しを伝えたという。

 ウシャコフ氏は、和平案を国民投票に諮る準備として一時停戦が必要だとするウクライナの提案について、米ロ首脳は「紛争を長引かせ、戦闘再開を引き起こす」との認識で一致したと説明。ロシアは停戦には応じない姿勢を示した。

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