パナマ運河権益、米企業撤退も 中国の支配権要求巡り

 【香港共同】香港系複合企業が保有するパナマ運河を含む港の運営権売却を巡り、買収に合意していた米資産運用大手ブラックロックが計画撤退も視野に検討していることが分かった。英紙フィナンシャル・タイムズが23日報じた。中国政府が国有企業による支配権を要求したことを問題視しているという。

 香港系複合企業の長江和記実業(CKハチソンホールディングス)は3月、傘下企業を通じて保有する23カ国の計43港の権益を、ブラックロックなどによる共同事業体に約228億ドル(約3兆5500億円)で売却すると発表していた。

 中国国有企業は海運大手の中国遠洋海運集団。トランプ米大統領は中国排除を主張している。

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