ニジェール駐留米軍、撤退へ アフリカ対テロ戦略に影響

 【ワシントン共同】キャンベル米国務副長官は19日、西アフリカ・ニジェールのゼイン首相と会談し、同国が求める駐留米軍の撤退に同意した。複数の米メディアが報じた。現在ニジェールに駐留する米軍は約千人。イスラム過激派のテロ対策の拠点が失われることになり、アフリカでの対テロ戦略に影響が出るのは必至だ。

 ニジェールでは昨年7月のクーデターで権力を掌握した軍政が旧政権の親欧米路線を転換し、旧宗主国フランスの駐留軍を撤収に追い込んだ。米軍も撤収させれば、同様に軍政を敷く隣国マリやブルキナファソと共に、ロシアとの関係を強めるのは確実だ。

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