米長官弾劾決議、上院へ 国境管理責任、審議なく却下か

 【ワシントン共同】米共和党が多数を占める下院は16日、国境管理の不備の責任を問われたバイデン民主党政権のマヨルカス国土安全保障長官に関する弾劾訴追決議を上院に送付した。弾劾裁判を受け持つ上院は民主党が多数派のため、却下する見通し。閣僚の弾劾訴追は不正な金銭授受疑惑が発覚した1876年のベルナップ戦争長官の事例のみで今回が2例目。

 下院は2月に南部国境から流入する不法移民の急増に対応できていないとして決議を賛成多数で可決していた。11月の大統領選の争点となる不法移民問題でバイデン政権が失敗していると印象付ける狙いがある。

 決議はマヨルカス氏が不法移民の殺到を招いたと指摘した。

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