中部電、調査開始後も地震波操作 規制委トップ「不正隠し」と批判

 中部電力浜岡原発(静岡県)の耐震データ不正を巡り、原子力規制委員会は1日、中部電が審査用の資料作成時だけではなく、不正の有無を確認する規制委の聞き取り調査が始まった昨年5月以降にも、地震波のデータを組み替えていたと明らかにした。山中伸介委員長は同日の定例記者会見で「不正隠しだと推察される。倫理観の喪失が集団で起きていたのではないか」と批判した。

 規制委によると、組み替えは地震動評価の69ケースで見つかった。中部電は過去の審査で、各ケースでは20の地震波から最も平均に近い1波を「代表波」に選んでいると説明していたが、調査開始後に残りの19波を組み替えていた。

 69ケースには代表波以外が存在しないものなどが含まれ、調査で規制委から確認を求められた中部電が、審査での説明とつじつまを合わせようとした可能性がある。同社は「説明性向上のため組み替えた」と釈明しているという。

 規制委は昨年2月に外部通報で不正を把握。同5月から中部電と複数回面談して事実関係の確認を進めていた。

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