「竹島」支持層と韓国の板挟みに 首相、外交孤立回避へ決断
高市早苗首相は「竹島の日」式典への閣僚出席を見送った。昨年の自民党総裁選では閣僚出席を主張していたが、従来の政府対応を踏襲。領土問題で首相に毅然とした対応を期待する保守的な支持層と、式典開催に反発する韓国との板挟みに遭う中での決断となった。中国との関係悪化を踏まえ、近隣外交でさらなる孤立を回避する思惑もあったとみられる。
「何で大臣じゃないんだよ」「恥を知れ」-。22日の松江市での式典。赤間二郎領土問題担当相に代わり政府代表として出席した古川直季内閣府政務官は、やじや怒号が飛び交う中であいさつし「毅然と対応しつつ、粘り強い外交努力で平和的に紛争を解決する」と手元の資料を読み上げた。
「竹島の日」に、政府は13年から毎年、政務官を派遣してきた。首相は昨年9月「堂々と閣僚が出て行ったらいい。顔色をうかがう必要はない」と述べていた。
閣僚の出席見送り方針が報じられると、SNSには保守層とみられる利用者から「衆院選で大勝した途端に弱腰外交か」「韓国に配慮するとは二枚舌だ」と批判的なコメントがあふれた。
