群馬3人死亡、会社の指導不十分 調査報告書で指摘
群馬県伊勢崎市の国道で2024年、飲酒運転のトラックが乗用車に衝突し、家族3人が死亡した事故で、事業用自動車事故調査委員会は31日、調査報告書を公表した。トラック運転手の勤務先だった運送会社の安全運行についての指導監督が不十分で、飲酒運転が繰り返されたことが事故につながった可能性があると指摘した。
報告書などによると、事故は24年5月6日発生。トラックを運転していた鈴木吾郎被告(71)はアルコールの影響で感情のコントロールができず、ハンドル操作を誤った。始業時の検査ではアルコールは検知されず、点呼後に飲酒したとみられる。
運送会社では適性診断による運転特性の把握や、運行記録計(タコグラフ)のデータなどに基づく指導などが実施されておらず、こうした取り組みを通じて飲酒運転を根絶する企業風土の構築が必要だとした。
事故を巡っては、前橋地裁が今年2月、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪で鈴木被告に懲役20年の判決を言い渡した。被告側は控訴している。
