広島の平和公園周辺、高潮対策へ 国交省、原爆ドーム付近かさ上げ
広島市にある平和記念公園周辺の高潮対策案がまとまり、国土交通省中国地方整備局の有識者委員会が26日、同整備局に提言書を提出した。二つの川が近くを流れるため台風での浸水リスクがあり、委員会は公園のかさ上げなど対策を議論してきた。同整備局によると、早ければ2026年度から工事を始める。
提言には、原爆ドーム近くの地盤かさ上げや、護岸新設などの方針が盛り込まれた。公園周辺は「歴史的、文化的にも非常に重要な区域」だとして、治水や景観、観光に配慮する必要性を指摘。点在する原爆被害者の慰霊碑は、移動させずに浸水対策を進める。
原爆ドーム周辺は景観の変化をできる限り少なくするため一部の浸水を許容するほか、工事中でも見て回れるようにし、修学旅行生が多く訪れる時期は工事を避けることが望ましいとした。
委員会の副委員長を務めた広島大大学院の内田龍彦教授は「安全、安心はもちろん大事だが、そのために美しい景観や公園周辺の価値が損なわれてはいけない」と強調した。




