山口の戦時炭鉱事故、遺骨返還を 回収の団体、日韓協力期待
太平洋戦争中に水没事故があり朝鮮人労働者ら183人が犠牲になった山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」で、追悼と事故調査を続ける民間団体が昨年8月、初めて坑道跡で人骨を発見し遺族への「一刻も早い返還」を求めている。今月13日、日韓首脳が会談で骨のDNA型鑑定の協力進展に言及した。期待が高まる中、団体は2月に再び海中の骨の回収を目指す。
長生炭鉱は1942年2月の崩落事故で坑内へ海水が流れ込み、朝鮮人136人の他、福岡、沖縄などの日本人47人が死亡した。地元有志が91年に結成した「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」は、戦時の石炭需要増加で朝鮮半島から徴用された人も含まれるとして、人道的観点から国が調査を支援すべきだとする。
「刻む会」は遺骨を捜すため、2024年からクラウドファンディング(CF)などで資金を集めた。
16回の潜水を重ねた末の25年8月下旬、2人の韓国人ダイバーが内部で頭蓋骨と骨3本を発見した。



