「麻酔吹き矢」で市街地クマ捕獲 岩手県、使い手養成へ
クマによる人的被害が相次いだ岩手県が「麻酔吹き矢」で捕獲できる人材養成に乗り出した。ハンター確保が急がれる中、銃猟に比べ周辺住民が負傷する恐れが低い点に着目。ただ、野生のクマを相手にできる使い手が県内に1人しかいないのが現状だ。県は獣医師らを対象に2025年度中にも養成を始め、吹き矢の技術やクマに関する知識を習得してもらう。
県内では25年度、クマに襲われ全国最多の5人が死亡。負傷者も30人を上回る。本来は冬眠に入るはずの昨年12月以降も出没が相次ぎ、県などが警戒を続けている。
麻酔吹き矢は、長さ約1mの筒に、麻酔薬が入った投薬器を込め、勢いよく吹いて発射。クマを眠らせた上で山へ放したり、駆除したりする。人のいる方向へ弾が跳ね返るリスクのある銃猟よりも安全性が高いため、市街地での緊急対応に効果的とされる。
県内で唯一、麻酔吹き矢で野生のクマを捕獲する盛岡市動物公園「ZOOMO(ズーモ)」の辻本恒徳園長(64)は今シーズン、6回出動して、全て捕獲に成功した。




