森友学園財務省文書、5回目開示 職員のメールやメモ、遺族の妻に
学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省決裁文書改ざん問題で、財務省は17日、2018年に改ざんを苦に自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(54)側に対し、5回目の関連文書の開示をした。同日午前、雅子さんらが財務省で文書を受け取った。
弁護団によると、今回開示されるのは計約3万4千ページ。俊夫さんや財務省職員らのメールやメモなどが含まれるとみられる。受け取り後、記者団の取材に応じた雅子さんは「これだけのものが出たので(新事実がないか)期待している。夫にはこつこつやっていきますと伝えたい」と話した。
財務省は計約17万ページに上る文書を今年4月から2カ月おきに段階的に開示。これまで財務局と学園側との交渉記録や、俊夫さんの自筆ノートの写しなどが渡された。
改ざんを巡っては、俊夫さんの手記などに、当時理財局長だった佐川宣寿氏の指示をうかがわせる記載があったが、詳しい指示系統は明らかになっていない。雅子さん側は佐川氏らのメールを優先的に開示するよう要請している。





