人類滅亡へ残り「85秒」 過去最短、核兵器やAI
【ワシントン共同】米誌ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツは27日、人類滅亡の時刻を午前0時に見立てた「終末時計」の残り時間を「85秒」と発表した。過去最短だった昨年から4秒縮まった。核兵器の脅威増大や、急速に普及する人工知能(AI)の潜在的リスク、歯止めがかからない温暖化の進展を理由に挙げた。
同誌は声明で「ロシアや中国、米国はますます攻撃的で国家主義的になっている。苦労して築き上げてきた国際的な理解が崩壊しつつあり、勝者総取りの大国間の競争が加速している」と指摘。核兵器の制限に向けて直ちに行動を起こすことや、AI利用に対する国際ガイドラインの策定が早急に必要だと訴えた。
残り時間は8人のノーベル賞受賞者を含む専門委員会などが過去1年の世界情勢を考慮して決め、毎年発表している。
同誌は1945年、物理学者アインシュタインや原爆開発の「マンハッタン計画」を主導した米物理学者オッペンハイマーらが創設。終末時計は人類の存亡に関わる問題の解決を呼びかけることが目的で、47年に残り7分で始まった。
