失敗のH3ロケット既に地球落下 衛星も、JAXA推定、被害なし

 打ち上げに失敗したH3ロケット8号機について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の担当者は25日、機体の2段目と、そこに搭載していた衛星が打ち上げから約4時間以内に地球に落下していたとの推定を明らかにした。地上での被害は確認されていない。文部科学省の専門家委員会で説明した。

 ロケットは22日、鹿児島県の種子島宇宙センターから発射。上部の衛星保護カバーは予定通りのタイミングで分離したが、25日にJAXAが公開した機体搭載カメラの画像では、カバーに収まっていた衛星周辺の形が変わったような様子が見て取れた。直後に2段目エンジンの水素燃料タンクの圧力が急低下した。

 その後、2段目が1段目から分かれた際の画像では、宇宙空間に散乱する複数の物体が確認できた。以降に行われた2段目エンジンの2回の燃焼は、いずれも想定通りに進まなかった。

 最終的に機体は衛星を分離する信号を出したが、分離は確認できていない。この時の画像には白いもやが見える。一連の画像に写った現象は、いずれも通常見られないものだという。

主要最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス