食べたら絵が出てくる魔法のスプーンが人気 ウッドバーニスト女性作家の世界に一つだけの作品 「ごはんを楽しんでくれるようになった」

福岡を拠点に全国各地を飛び回る「旅するウッドバーニスト」yuki.a(ゆきあ)さんが製作、販売する木製スプーンが、幼い子どもを持つお母さんたちや犬猫好きなどの間で人気を博している。ウッドバーニングとは電熱ペンを使って木を焦がし、絵や模様、文字などを描く技法のこと。yuki.aさんは、木のスプーンの表面に猫や犬、干支など動物をモチーフにしたオリジナルのイラストを描いている。「楽しい食卓になりますように」との願いをこめて。

もともとは旅行会社の営業職として働いていたyuki.aさん。12年ほど前、体をこわして退職。小さい頃から絵を描いたり工作したりするのが好きだったこともあり、当初は羊毛フェルトや布小物を作り、市や催事イベントなどで販売を始めた。

しかし、それらはなかなか売れなかった。そんなとき、ウッドバーニングと出会った。専用の機械で木のスプーンに動物などを描いて並べてみたところ、そのスプーンだけが手にとってもらえるようになった。

定番の犬猫、干支だけでなく、ハムスターなどお客さんのリクエストにはできるだけ応えるようにしている。電熱ペンで5分から10分もあれば焼き絵が完成。手描きなので、世界に1つしかないスプーンだ。また、希望すればその場で名前も入れてくれる。

買い求めるのは「大切な人へのプレゼント用に」「うちの子に似ているので」「愛猫のドライフードとウエットフードをまぜまぜするスプーンに」など、人用、ペット用を問わず、老若男女に人気だ。

yuki.aさんのこのスプーン、食べたらかわいい絵が出てくるので、特に幼い子どもがいるお母さんからは“魔法のスプーン”とも呼ばれているそう。

「『子どもがイヤイヤ期で食事するのを嫌がっていたのに、猫ちゃんの顔が見えるまでちゃんと食べようね、と言ったら、楽しんで食べてくれるようになった』と、お母さんたちから喜ばれることもよくあります」

また、ある女性が、病気で食事ができなかったパートナーに、このスプーンを購入して渡したところ笑顔になり「流動食を食べられるようになったのよ」と感謝されたことも。

福岡を拠点に、月に1、2度、東京や大阪をはじめ全国各地の催事イベントに参加し、実演販売をしているyuki.aさん。経費を抑えるため、泊まるのはカプセルホテルかゲストハウスだが、国内外にたくさん友人知人ができたといい、これまでに出会った人たちが、yuki.aさんの活動を支えてくれている。

スプーンの他には、お皿、コースター、本のしおり、キーホルダーなどもある。「毎日の食卓に彩りが加わって、食べることが楽しくなり、笑顔が増えたらうれしい」とyuki.aさん。「ウッドバーニングの作家さんはたくさんいますし、同じような商品もあるでしょうけど、お客さんから『yuki.aから買いたい』と言ってもらえるものを、心を込めて作りたい。出展したことがない県もたくさんあるので、まだ行ったことのない地域の催事イベントにも参加して、食卓の笑顔を全国に広めていきたい」と話している。

yuki.aさんのインスタグラム @yuki.a_tontonton(DMからの注文も可)

(まいどなニュース特約・西松 宏)

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