夏になれば思い出す~林の奥~虫地獄♪ リンゴとハチミツと焼酎で作ったトラップに群がっていたのは…【漫画】
何かの知識を手に入れた時「実際にやってみたらどうなるんだろう…」と知的好奇心に突き動かされることがあります。そんな体験談を描いた漫画『知的好奇心が地獄を引き寄せた話』(作:ゆう-ノープロブレムキャットさん)がInstagramに投稿されました。
春になると大量発生するカメムシに怯える妹を見るたび、作者は「あの夏の日」を思い出すといいます。それは3年前の夏のこと、双子の妹に実家へ呼び出された作者は、用意されていたりんごやバナナ、蜂蜜などおいしそうな材料に「デザートでも作るのかな」とワクワクしていました。
しかし妹が作ろうとしていたのは、デザートではありません。どうやら妹は、ネット記事で見た「カブトムシ・クワガタ捕獲のための最強フルーツトラップ」を作りたくなったようです。妹は虫が嫌いなのですが、「どれほど入れ食い状態になるのか、この目で確かめるまでは死ねない!」と知的好奇心に支配されるのでした。
2人は材料を混ぜて発酵させ、ストッキングに詰め込み、実家のクヌギの木にいくつもぶら下げました。準備が完了すると妹は、「明日は朝の4時集合だよ!奴らは夜行性だから!」と元気に言い放ちます。
迎えた翌朝。虫を捕まえる気はゼロ、ただ“結果だけ見たい”という矛盾した思いを抱えながら、2人は期待を胸にクヌギの木へ向かいます。しかし、近づいたその瞬間、2人は凍りつきます。
そこにいたのはカブトムシではなく、大量のムカデとスズメバチだったのです。発酵臭漂うトラップは、毒虫たちの“ビュッフェ会場”と化していました。作者によると、「聞いたことのない声」が漏れ出たというほど、その光景は「地獄を煮詰めたらこうなる」という有様だったといいます。
読者からは「想像しただけで鳥肌」や「我が子にもよくよく言って聞かせねば…」といった声があがっています。そこで同作について、作者のゆう-ノープロブレムキャットさんに話を聞きました。
■虫嫌いの私たちが震えながら挑んだ出来事が、誰かの夏の楽しみにつながるかもしれない
-同作を描かれたきっかけを教えてください。
雪が溶けて最初に現れるのがカメムシで、もう少し季節が進むとムカデやスズメバチも出てくるね……と妹と話していた時にふと思い出しました。
虫嫌いの私にとっては、正直もう二度と経験したくないような出来事だったのですが、虫が好きな方が、きちんとカブトムシが生息している場所で仕掛ければ、きっとすごい成果が得られるトラップだと思います。
なので、我々のやらかしと一緒に「こんな方法もあるらしいです」と紹介してみようと思い、漫画にしました。
-同作へのコメントで、特に印象に残っているものを教えてください。
特に印象に残っているのは、「子供がカブトムシ大好きなので、今度の夏作ってみます!」というコメントです。
虫嫌いの私たちが震えながら挑んだ出来事が、誰かの夏の楽しみにつながるかもしれないと思うと、すごく嬉しかったです。そして結果がどうだったのかのご報告もひそかに楽しみにしています。
-同作制作にあたり、意識された点を教えてください。
私自身、イラストであっても鳥肌が立つくらい虫が苦手なので、同じように虫が苦手な方にもなるべく不快感なく読んでいただけるよう、表現にはかなり気をつけました。
リアルに描きすぎないように、フォルムや色味を少しデフォルメしたり、虫そのものよりも、私たちの反応や状況の面白さが伝わるよう意識しています。
実際に「おかげで安心して読めました」といったコメントもいただけたので、その点は工夫してよかったなと思っています。
(海川 まこと/漫画収集家)
