「歩くのが遅くなった」「排泄の失敗が増えた」シニアペットの老化サイン、見逃していませんか?
愛犬や愛猫に「老化のサイン」を感じたことはありませんか?いつか来る別れから目を逸らしたい気持ちや、「一時的な不調かも」と様子を見てしまうこともあるかもしれません。
ペット保険事業を行うアイペット損害保険株式会社が2025年8月に実施した調査によると、7歳以上のシニアペットと暮らす飼い主1000人の4割が老化のサインを感じている一方、過半数がそのまま「様子見」をしており、早期受診に至っていないことが明らかになりました。
■ペットの高齢化が進む現状
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、犬・猫の平均寿命は2010年以来伸び続けており、犬の平均寿命は14.90歳、猫は15.92歳となっています。人間と同様に、ペットも高齢化が進んでいる状況がうかがえます。
現在飼育しているシニアペットの健康状態について尋ねたところ、67.9%が「気になる症状はなく元気」と回答。「診察は受けていないが、気になる症状がある」が13.7%、「現在疾患があり、治療中」が9.7%、「獣医師から経過観察と言われている、または日常生活に改善を求められている」が8.2%と、3割が何らかの不調を感じていることが分かりました。個体差が大きく、健康に過ごすペットがいる一方、不調を抱えるペットも一定数存在する現状がうかがえました。
犬の飼育者、猫の飼育者それぞれに「現在飼育しているシニアペットに対し、老化のサインを感じましたか?」と質問したところ、「はい」と答えたのは犬の飼育者で42.4%、猫の飼育者で38.2%でした。
「ペットの老化を感じた内容」を質問したところ、「寝ている時間が増えた」が犬は51.9%、猫は41.9%と最多。「遊んだり、動き回ったりすることが少なくなった」が犬は34.0%、猫は41.4%でした。
犬では「散歩を嫌がる、歩くのが遅くなった」が29.2%、「視力が低下し、物にぶつかることが増えた」26.4%と、視力・聴力の衰えに関する回答も目立ちました。猫は「食欲がなくなった」が20.9%、「排泄の失敗が増えた」が18.8%で、食事や排泄といった生活行動面での老化のサインが多く挙げられました。
「ペットの老化サインを感じてすぐに何か行動に移しましたか?」と質問したところ、「はい」と答えたのは犬の飼育者で44.8%、猫の飼育者で31.4%でした。早期受診につながらない点に課題がありそうです。
行動に移した飼育者の多くは「動物病院で検診を受けた」が70.3%で最多。次いで「動物病院に相談した」が42.6%。その他には「インターネットで気になることを調べた」が27.7%でした。
シニアペットの健康管理の重点については、犬と猫で大きな違いが見られました。犬は「無理のない運動」37.2%、「定期健診」33.8%、「シニア用フードへの切り替え」26.2%が上位で、健康維持のための習慣が重視されていることが分かります。一方、猫は「該当するものはない」が最多の34.0%、「シニア用フードへの切り替え」27.4%、「水分摂取の促進」21.0%と、他には食事面での工夫が中心でした。
「シニアペットとの生活で頼りにしている存在」については、「家族」59.0%と「動物病院の獣医師・看護師」53.0%が中心でした。
今回の調査では、シニアペットの多くが健康に過ごす一方、老化や健康に対する意識はまだ十分とはいえず、犬と猫でも飼育者の対応に違いがあることが明らかになりました。愛するペットと少しでも長く健康に過ごすために、日頃からの健康管理や早めの受診を心がけることが大切といえます。
【出典】アイペット損害保険株式会社





