【中学受験】教育費は4人に1人が300万円以上 「後戻りできない」という心理的負荷が親子に

株式会社スプリックス(東京都渋谷区)は、このほど「中学受験」に関する調査を実施しました。同調査によると、中学受験にかける費用の平均は「239万円」となり、早い段階で受験準備をし、焦りやプレッシャーのなかで後戻りできないまま受験に費用を注ぎ込む「教育費インフレ」の過熱化が課題として浮き彫りになりました。

調査は一都三県(東京都/埼玉県/千葉県/神奈川県)に居住し、中学受験を経験した中学1~3年生とその親103組を対象として、2025年8月にCLT定量調査、インタビュー調査で実施されました。

その結果、「中学受験にかけた費用」は、「200万円以上300万円未満」が37.9%、「200万円未満」が35.0%、「300万円以上」が27.2%で平均は「239万円」となり、高額な教育費の支出により、一度中学受験を始めると後戻りできない・失敗できないという心理的な重荷が親子にかかっていることが示唆されました。

また、「中学受験を意識した時期」については、受験経験者の61.2%が「小学校3年生」までに受験を意識しており、そのうち「未就学児」が11.7%を占め、親子で早い段階で受験を意識・準備していることが判明しました。

定性インタビューでは、「プレッシャーと不安」を抱え、相談相手もいない孤独感を感じる子どもが多い一方、親は中学受験期間中の親子関係がテストの点数や順位など「数字」に置き換えられ、成績重視のコミュニケーションがメインとなってしまうことで、十分に子どもの心に寄り添えていないという声が見られました。

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【出典】

▽SPRIX調べ

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